2011年6月28日火曜日

サングレ

こないだアラアルの友達んちで食べた
お母様手作りの
サングレ・コン・トマテが
と〜ってもおいしかったので
久々に
サングレ・エンセボジャーでもつくろうと
買ってきましたよ
サングレ


一見
黒いチーズ?
パテ?

いえいえ。
これは血なんです。
サングレ=血


これは鶏の血を茹でて固めたものだそうです。
私が行く市場だと
鶏、卵、羊、鳩、小鳥、うさぎなどを扱う
鶏屋さんで売っています。
お値段お安く1キロで2ユーロくらい。

これを500gほど買ってきました。
にんにくひとかけを薄切りにしてオリーブオイルで炒め、
玉葱2、3個も薄切りにして追加し炒めます。
ここでローレルいれると香りがいい。
ゆっくりじっくり炒めて
玉葱が茶色っぽくなってきたところで
さいころ状に切ったサングレ投入。
あとは塩こしょうで味付け。
それでおしまいでもいいんだけど
私は味をちょっとぴりっとさせたくて
カラコーレス用のシーズニングをいれたり
オレガノをいれたりもします。
白ワインもちょっといれて少し煮込んだり。

で完成!



見た目は地味ですが
あま〜い玉葱に
ちょっと辛みもきいていて
なかなかおいしいんですよん。
サングレ自体はそんなに味がないので
ちょっと置いた方が味がしみてまる。
食べた感じはちょっとレバーみたいな感じかな。

辛いのがお好きなら七味かけても。
ごはんにもあいそう。

明日はここにトマトソース投入してもいいかも。

2011年6月26日日曜日

白い赤ワイン

 いつも行く、近所の市場のチャルクテリア、
すなわち、ハムや腸詰めなどの専門店、
ですが
そのほか、チーズ、干し鱈、
缶詰、ワイン、オイル、調味料
なんかを扱っているスペイン版乾物店みたいなところで
オフェルタ OFERTA
すなわちセールの札がでていたワイン

札に赤ワインとありますが
どうみても白ワイン
80センティモと破格の値段だったので
まずけりゃ料理用に、と思い買ってきました。

ね、
ティント、赤ワイン
って書いてあるでしょ




もちろんまごうことなき白ワインでした。
......
フルーティでけっこうおいしい
ガリシアはオレンセ産。
この同じメーカーの赤ワインもよくお店にあって
それも2ユーロくらい。
瓶代とか輸送とか考えても絶対おかしいんだけd
これがけっこういけるんだよね。。。

ネットで検索したら
日本でも格安ワインとして売られているみたい。
いわゆるテーブルワインだけど
けっこういけます。

バルでビール一杯飲むよりも
ワイン1本が安いって
あなどれないぞ、スペイン

2011年6月20日月曜日

アラアル


 週末、フラメンコ・フェスティバルを
観に出かけたのはアラアル。
セビージャから40キロ。
車で1時間もかからない。
ひまわり畑とオリーブ畑にかこまれた村。
人口は2万人弱。
名産はテーブルオリーブ。
そう、バルで突き出しにでてくる、
小ぶりのオリーブの実の産地である。
油にするものとはちがい、1個1個手摘みで収穫される。

最初の写真は市役所。
この広場が町の中心。
その横にはかつての町の集会所カシノ、
まわりにはカフェや銀行などが立ち並ぶ。

16世紀に建立されたサント・クリスト・デ・ミセルコルディア教会
(現存するのは18世紀に改修されたものが大部分)


そして
ちょうど結婚式が行われていた、
ファザードの大きさではアンダルシアで随一ともいわれる、
サンタ・マリア・マクダレーナ教会



現在、フラメンコにおける女性博物館のある、
18世紀の豪邸カサ・デル・アイレ


1階の出窓が特徴的な
白壁のきれいな町並み

おいしいタパのあるバルもいっぱい

こんな町で育つこどもたちはなんと幸せなことでしょう

2011年6月16日木曜日

月食 en Sevilla

昨夜、6月15日は世界中で月食が観測されたそうですが
セビージャでもしっかりみえました!

21時半頃から、
ということでしたが
夏時間ということもあって
その頃はまだまだ明るくて
月なんてどこ?
って感じ。
22時30分くらいにでかけて
視野が開けるところを、と
トリアーナ橋の上に行くと
鈴なりの人。
でも
でも
みえない。。。

雲のせいかな?
周りが明るいせい?
でも星はみえるし。
などと話して一度は帰宅。

ツイッターでeclipse sevillaで検索かけても
みんな
見えない!の大合唱
だったので一休みして
もう一度検索すると
見えた!
とのつぶやきが。

もう一度でかけて今度はベティス通りで目をこらすと
ぼーんやりと赤い月が。
なんとも不思議な感じでありました。

見たことに満足して帰宅。
あまりにぼんやりで
私の腕では撮影不可能

でも今朝の
セビージャの日刊紙にはこんな写真がのっていました

セビージャらしさをいれるために苦労してるな。。

2011年6月12日日曜日

村上春樹 カタルーニャ国際賞受賞スピーチ をスペインから見ると

第23回カタルーニャ国際賞を受賞した村上春樹。
受賞理由は
「その作品が世界の文学界の規範となり、
東洋と西洋の架け橋を築いた」こと。

授賞式前日の記者会見で
「日本に生まれ、暮らしている。
日本語を話し、日本食を食べ,日本人がやること全てをやっている。
でも僕はジャズやドストエフスキーからステファン・キングまで西洋文学が好きだ。
何が東洋で、何が西洋なのだろう?」
と。
*ソースはスペインの日刊紙記事

その授賞式の模様を伝える
ラジオのニュースで彼のスピーチの一節を聴いて
これは全部ぜひ読んでみたいと思ったら
翌日の毎日新聞ウエブに全文が掲載された。
これを読んで泣いた。

正直、熱心な読者ではない。
でもここには震災、そして原発事故後の
多くの日本人の、言葉にできなかった思いが
ここにはこんなにはっきりした形になっている。

書くことを仕事にする、というのはこういうことなのだ。
思いを言葉に変える。
皆の思いに形を与える。
読んだとたんに自分の中にあった
もやもやしたものがはっきりした形となって
うん、私もそう思っていたんだ。
そうそう、そうなんだ、とうなずく。
すごいな。
力だ。

易しい言葉のひとつ、ひとつの後ろにあるもの。
現実を目の前に
変わってきた自分の思考過程を
その上に重ねてみる。

ちなみにビデオもアップされてます。
上の文とは多少、細かいところが違ってるので
お時間あったらぜひご覧下さい。
でもタイトルの
「原発批判」演説
ってのはどうなんだろう。
批判?

あと
「ボナ・ニ・バルセロナ
ミック・ジャガーやレディ・ガガはボナ・ニ・バルセロナ!といってましたが
僕はボナ・ニとだけ言います。小説家なので」
というスピーチの最初の部分がカットされているのはなぜだろう?
ちなみに新聞の両手をあげている写真は
ミック・ジャガーのまねをしている?ところなのに。
そのビデオはこちら
ちなみにこのビデオでは日本語の部分はカットされこの部分だけ
ま、ニュースだし、それは理解できる。
でもノーカットといいながら
この部分省いたのはなんか納得いかない


ところで同時通訳らしく、
出席者が
ヘッドフォンをつけるのだけど
もともともらっていた原稿と
微妙に変わった場合とか同時通訳の人はどう対処するのかな?
最初の、とかは、英語だし?
また前もってもらっていた原稿を
訳したのを読むのも同時通訳というのだろうか?
それも訳すのかな?

ちなみに式次第にこのスピーチ日本語とカタルーニャ語で掲載されていたそうです。


2011年6月11日土曜日

セビージャでガリシア料理

ガリシアは北スペイン
セビージャは南スペイン
なんで
セビージャでガリシア料理
ってのは
九州で北海道料理
みたいなもんかな

いや
料理というよりタパ中心のバルでございます。
ほかにもセビージャにはレストランも含め
何軒もあるのだけど
昔ながらの老舗
アレナル地区、アリーナ通りの
リンコン・ガジェーゴ
別名バル・デ・プルポ(蛸バル)
というのは名物の蛸ゆえ


パプリカがたっぷりふられた
蛸はやわらか〜
んで付け合わせのポテトがまたうまいっ!

おともにはやっぱりガリシアの白ワイン
陶器の杯でのむリベイロワイン
きりっと冷えててうまいっ!



こちらはナバハ(マテ貝)の鉄板焼き
海の味がします

写真がぼけてきているのはワインがまわってるからかしらん

ほかにもカルド・ガジェーゴ(ガリシア風スープ.野菜もたっぷり)や
ガリシアのハム、ラコン、
ムール貝などの魚介類もいっぱい。

小さい店ですが
手頃な価格でガリシアの味を楽しめるのでおすすめです。

2011年6月8日水曜日

ロシオ巡礼トリアーナ団出発!

早朝から音だけ花火がにぎやかに鳴り響きます。

今日はトリアーナのロシオ巡礼団の出発。

先触れは音だけの花火。
シュッ!
と鋭い音をたてて高くとんでいき大きな音をさせる。
おかげでうちのわんこは怖がって震えてます。

続くは
太鼓と笛のグループ。



真ん中の人は小松原舞踊団公演で来日したこともあるベテラン
この笛、穴が下の方にあいていて
片手で笛、片手で太鼓をあやつるのです。
服装はアンダルシアの伝統的なもの。
丈の短い詰め襟風のジャケットはフラメンコでもつかいますね
腰に柄物のスカーフでアクセント。
靴はボータ・カンペーロとよばれるブーツ。


女性の衣装もフェリアよりはカジュアルな
バタ・ロシエーラとよばれるもの。
丈ガ短かったりする。
杖をもっている人もおおい。
お遍路さんみたいなもんだからね。


馬で行く人も。


そしてシンペカオとよばれる、
トリアーナ兄弟会の旗印。
銀細工の神輿にのって
牛に引かれて参ります。


そのあとからは
空軍の軍楽隊
そしてそのあとに
カレータとよばれる、
幌馬車が続く


こうしてトリアーナの町を横切って
巡礼団はロシオの町まで三日かけて歩いていくのでありました。

2011年6月1日水曜日

スペインでも麦茶


なんかもうすっかり夏の雲がうかんでいます。

あつくなると麦茶!
スペインで麦茶?
あるんですよ〜
正確には麦茶ではありません。
セバーダ・トスターダ・カラメリサーダ
直訳するとキャラメル付き焼き大麦
げ?
いえいえこれは代用コーヒーで
大麦に砂糖を加え焦がしつけたもの

パッケージはレトロ
お値段も超安い
ただどこのスーパーにでもあるとは限らない。。。

  
中身はこんなかんじ
くだかれてます。
コーヒーみたいでしょ


私はこれを急須でこいめにいれて
氷をいれてうすめてのんだりしています。

煮だすなら小さじいっぱいで色はつくけど
香ばしいにおいとかほしいときは濃いめがいいみたい