2014年4月16日水曜日

セビージャの聖週間 

聖週間です。
聖週間は枝の日曜日から復活祭までの1週間なのですが
セビージャではその前の
金曜日、ビエルネス・デ・ドローレスから行列がでます。

ふだんは街の中にかくれているような
地味な教会、礼拝堂がこの時期は主役
いや正確にいえばそこからでてくる聖像の行列ですね

経験なカトリック教徒としての聖週間は
復活祭の40日前から肉食をつつしみ粗食とする、などするようですが、
 観光客には聖週間の行列見学につきます。

この時期スペイン各地でさまざまな催しが行われ
その中で有名なもののひとつがここ、セビージャの聖週間。
日ごとの行列情報、
どこから何時にでてどのくらいの規模で、
などのインフォメーションは新聞や街で配る小冊子で確認するのが基本。

最近はスマートフォン用のアプリもあります。
※セビージャ聖週間のアプリi Llamador 

それをみてお目当ての行列をみにいくわけですね。
行列は何千人という信者が従うのもざら
つまり長いので覚悟が必要です。

出発salidaが15時とあっても
そこででてくるのは十字架。
たくさんの信者たちの行列
キリスト像、信者たちと続き
聖母像が出るのは1時間半後だったりします。
 
行列は基本

十字架
音楽隊
キリスト像
音楽隊
聖母像
音楽隊

ただグラン・ポデールのように音楽がないものもあれば
聖像がひとつだけのものもあります。

通り過ぎるのに1時間以上かかるのもままあるという。。。
マカレーナなんて後進する信者たちの数2800!

聖像はともかく
三角帽子の信者たちはみてても別に面白くない。。。
というのは何回も観たからかな。
こどもから大人まで
とんがり帽の覆面姿は
日本人的にはKKK団をおもいおこさせてちょっとこわい。
でも本家はこっち。
もともとは宗教裁判での罪人の姿を模しているそうで
つみびととして死んでいったイエスの苦しみを
みずからも罪人としてわかちあう
ことなのでないかと思います。

信者たちにの手には大きなろうそく。
十字架をもった人もいる。
以前は足にくさりをつけている人もありましたが
これは禁止されたそう。

そのろうそくのろうをもらってボールにするのを集めるこどもたち。
マントの下から飴や聖像の写真をくれたりすることも。

 ふだんは教会や礼拝堂にある聖像は輿というか台の上に設置され
花やろうそくで美しく飾られます。
聖書の場面を描くよう
十字架をもったキリストをおいたてるローマ兵などの脇役もいたり。
聖母像 も豪華なマントをまとっています。

その聖像もみどころだけど
その聖像の動きも見事。
その聖像の台の下に入り、交代で輿をかつぐ男たちは
頭に頭巾のようなものをかぶってティーシャツかタンクトップで
台の下にもぐります。
かなりの重さを首のところで支えるので
背骨を痛める人もいるといるそうです。
そんな苦労をしながら
セビージャの町中をしずしずと進む。
音楽にあわせて派手な動きをするのもありまして
その代表がトリアーナのサン・ゴンサロ。
遠目でもそれとわかるみごとさ

 

     



ちなみに

むこうからはみえているけどこっちはみえないから
聖像写真もらってびっくりすると
覆面のむこうから知り合いの声がきこえてきたりするのも面白い。